盆唐済生病院は開院当初から最先端の情報システムを備えていたため、病院内で発生するすべての業務がコンピュータシステム上に連動しています。本館と別館合わせて174の病室があり、586の一般病床、37の集中治療病床、22の救急病床に加え、新生児室、分娩室、人工透析室、療養室を備えた大規模病院です。理事会、QI室、教育研究部、診療部、看護部、行政部、健康増進センター、バイオメディカル研究センターの部門ごとに運営されている盆唐済生病院は、病院長直属のQI室傘下の医療情報科(情報機械チーム、情報開発チーム、情報修理チーム)において、その電子システムを管理サポートしています。
病院の規模が大きくなるに従い、新しいシステムの導入と既存システムとの連携作業が発生、病院内の各部門ではPC一台一台にプログラムをインストールし、ネットワークを設定する必要がありました。この作業は情報システムの専門知識の無い職員が行うため、問合せへの対応だけでもかなりの労力を要しました。また、一般的な情報システムの問合せにしても、病院という特性上、24時間体制で迅速かつ正確に対応する必要があります。数の多くない医療情報科の職員で、全ての問合せに対応し、必要に応じて各部門に直接出向くことには限界があり、効率的なソリューションを求めていました。